症例 頬の痛み

トリガーポイントの症例

右の頬から首・肩にかけて3、4ヶ月前から痛む。
肩のマッサージを数回受けるが変化なし。

視診にて骨盤・後頭骨・顎の位置が左右で異なる。
痛みのある右側よりも左頬が触った感じでは硬い。
肩こりがひどくなると頬の痛みも増す。

と言った状態です。

頬の痛みは下顎骨の部位で顎関節と関連するため、顎関節、咬筋、側頭筋のトリガーポイント(T.P.)へのアプローチが通常はメインとなります。
検査から顎関節の問題は今回の症例ではなっかたため、初回、仙骨、下部・中部の胸椎、環椎、後頭骨を矯正、咬筋、側頭筋のトリガーポイント緩和、肩周りの筋肉の緩和を行い、2度目以降は、肩周りの筋肉のほぐし、トリガーポイントへのアプローチ、必要に応じて胸椎の矯正を繰り返し行いました。

この症例で気づいたこととして、咬筋のトリガーポイントの緩和の程度と、症状の軽減の程度が一致せず、このポイントより僧帽筋のトリガーポイントが主原因と推測される。

マッサージを受けても改善されなかった理由としては、骨格の歪みの影響が大きかったためと推測されます。


写 上部僧帽筋のトリガーポイントと痛みの生じる部位


参考文献)トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル


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