症例 肩編1

腕が体の横から肩の高さまでしか上がらないケース

(90度未満の上腕挙上困難)

機能不全を起こしていると考えられる関節
・胸鎖関節
・肩甲胸郭関節
・肩甲上腕関節(肩関節)

拘縮を起こしていると考えられる内転筋群
大円筋、小円筋、広背筋、棘下筋、菱形筋、三角筋後部、大胸筋胸肋頭、上腕三頭筋長頭

トリガーポイント(TrP)
・三角筋
三角筋のTrPは、肩関節で上腕を外転(挙上)するときの筋力低下を引き起こす傾向がある。
  TrPのできやすい場所:肩峰前縁の3横指下と肩峰後縁の2横指下
・大円筋
大円筋のTrPは肩関節または肩鎖関節の機能不全、三角筋の損傷、回旋筋腱板損傷と間違われやすい。
 TrPのできやすい場所:肩甲骨の外側縁で下角から3横指上。

テンダーポイント
・肩鎖関節前部(三角筋前部、小円筋)
肩鎖関節に近い鎖骨端の前面に圧痛点が存在する。
・大円筋
肩甲骨下角側部に圧痛点が存在。


参考図書:筋骨格系の触診マニュアル、トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル、ポジショナル・リリース・テクニック

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